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ルール設定

法律には、ルール設定という機能がある。 法律は、本来は、理性的なもの、理屈のうえでは、たしかに、そうだろう。 しかしながら、「法律は理性的で、冷静で、合理的で、機械的に運用されている」わけでは、けっして、ない。 むしろ、その逆だ。 法律実務ほど、浪花節的であり、感情的・叙情的であり、男気や人情がものをいう世界は、なかなか、ほかにはないのではなかろうか。 一般の経済活動の方が、よほど、理性的で、合理的で、冷静だ。 刑事事件などは、建前と実体が乖離すること、はなはだしい世界である。 精密司法という、日本特有の事情があり、刑事裁判になっている段階で、有罪率が非常に高いという背景があるにせよ、 裁判所は、被告人に反省をもとめ、どれだけ反省し自己批判したかをもって、量刑に事実上反映させる。 それがいいことか悪いことかはべつとして、実務は、完全に、そうなっている。 まして、事実を否認したり、法律的な争点を争ったりすれば、 「いさぎよくない、反省が足りない、ゆるせない」 という対応だ。 まあ、それはたしかに、犯罪をするような人間は、一般市民社会の基準からいえば、ちょっと、どうかという人間は多いのだが、それはさておき、実際の運用実態においては、裁判所の裁判は、冷静な法執行というよりは、宗教的な儀式の場になっているのだ。

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